公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

Heartful Message

こころの扉

はじめまして

カトリック長崎大司教区大司教・WCRP日本委員会理事 中村倫明

はじめまして。

2か月前の会報(7月号)において、第40回理事会が行われたことの報告がありました。その報告で新しい理事として名前がありました中村倫明と申します。役員の方が、わざわざ何度も長崎に足をお運びくださり、WCRP理事にということでした。

WCは日常お世話になっていますのでわかりますが、その後にいろんな文字が足されると、どこに行ったらいいのかわからなくなってしまいます。そんなわたしを含め、迷っている者たちを導くPRに似ている(PとRが逆ですが)役割をしていくものなのかぁと勝手に思っています。

さて、先月8月には、原爆の犠牲者のため、そして平和のために祈るために長崎にも多くの方がおいでくださいました。8日の晩の長崎では毎年、様々な宗教の方々で成り立っています長崎県宗教者懇話会主催での「原爆殉難者慰霊祭」があります。その今年の慰霊祭にも他県からも多くの方々がおいでくださいました。感謝申し上げます。その時のことです。

その日わたしは、与えられた担当の準備もかねて少し早めに会場に向かいました。大切な祈りの集いの前にも、しばらく黙って祈れるのかなぁと思っていましたが、次から次に「東京からです」「京都からです」「福岡からです」と、宗教者の方々だけでなく、会社や企業の方々もおいでくださりご挨拶を頂きました。その集いから自宅に戻り、その時頂いた名刺を数えたら17枚ありましたので、その倍の方々からご挨拶を頂戴したことは確実です。

「本当は、このわたしの方からその方々のもとに行って挨拶しなければならなかったのになぁ」という思いと、自分の名刺を持参していなかったという社会常識的なことをわきまえていなかったことを自戒しています。WCがあったら、そこに入りに行きたいぐらいです。

でももう一つ思ったのは、祈りの場では、沢山の名刺交換などをはじめ自己PRはなくてもいいのではないかということです。静かにしっかり祈って、静かにしっかりおいでくださった方々に会釈して静かに帰る、そんな祈りの場もあってもいいような気がしませんか。

どうぞ、WCRPの皆さま、このわたしをWCで終わらせず、わたしにもしっかりPRしてくださり、ちゃんとRPまで理解できるように、このわたしを導いてくださいますようにこれからよろしくお願い申し上げます。初心者からのお願いです。

(WCRP会報2022年9月号より)

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