公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

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お知らせ
2021.5.08
学習・セミナー

第5回和解セミナー実施報告

4月24日~25日、和解の教育タスクフォース主催で「第2期平和と和解のためのファシリテーター養成セミナー」の第5回セミナー及び修了式がウェブ会議システム(ZOOM)を通じて行われました。『わたしがうごく、和解がうまれる』をテーマに行われた第5回目はスタッフやプレスを含め38名が参加。第2期の最終回となる本セミナーは、参加者自ら独自の課題を設定し、対立・分断から和解へ導くワークショップ・MYアクションプランを完成させ、今後のファシリテーションに活かすことが目標です。

1日目には、参加者が事前に作成したMYアクションプラン(案)の発表を行いました。MYアクションプランの内容は、自分の身近な問題や社会的な問題、国際的な対立など多岐にわたり、全5回のセミナーの学びを活用したワークショップのプランでした。1人ひとりへ松井ケティ講師から良い点や改善点がコメントされました。その後セッション2では、、松井講師からのアドバイトや他の参加者のMYアクションプランの発表から得たヒントを踏まえ各自MYアクションプランを完成させるため、開放された松井講師やセミナー第1期生に相談できる部屋、作成したMYアクションプランのデモンストレーションを行う部屋、個人で作業する部屋等のブレイクアウトルームを参加者は各自必要に応じて各部屋を自由に移動しながらMYアクションプランを完成・提出しました。

2日目、松井講師らのアドバイスにより、一人ひとりが完成させたMYアクションプランへ松井講師がコメント。松井講師は、「和解と平和の実現には、同じ志を持った仲間を巻き込むことが重要なので、セミナーで出会ったメンバーとともに協力することを期待したい」と結びました。

そして、修了式を行い、受講生27名中、全5回のうち4回以上出席した参加者18名が修了証を手にしました。山本俊正・和解の教育タスクフォース責任者は、「この修了式は出発点です。セミナーで学んだ、対立する立場の人の主張にも耳を傾け受け入れる姿勢を大切にして、ファシリテーターとして活躍を期待したい」と述べました。最後に、和解の教育タスクフォース運営委員をはじめ同メンバーより祝福のメッセージが送られ、全セミナーが修了しました。

全セミナーを振り返って、参加者から感想として「ファシリテーターとして、一歩を踏み出す仲間の決意を聞いて勇気をもらった」「調停や仲介の際、早期の問題解決に目を向けずに、双方の望みや視点に共感し、引き出すことがファシリテーターの役目だと学んだ」「コロナ禍で起きた分断や差別を和解と平和へ導くのは、アクティブリスニングや傾聴力だと学べて非常に勉強になった」「自分から積極的に平和を築けるファシリテーターになりたい」など、これからファシリテーターとして活動する上で前向きなコメントがありました。