公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

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お知らせ
2022.3.01
国際関係 提言・リリース

WCRP/RfP国際 ウクライナ紛争に関する声明

2022年2月28日にWCRP/RfP国際委員会がウクライナ情勢に関する声明を発表しました。

Religions-for-Peace-Statement-on-the-Ukraine-Conflict.pdf (rfp.org)

Religions for Peaceウクライナ紛争に関する声明

2022年2月28日

 

多様性の尊厳のもとに連帯している世界中のすべてのRfPメンバーが、ウクライナで起きている無意味な暴力と紛争に巻き込まれたすべての人々に祈りと愛を送ります。

私たちのすべての伝統に内在する平和への深い宗教的信念に基づき設立された組織として、私たちはいかなる暴力も断固として拒否します。私たちは、暴力的な紛争が決して建設的な結果をもたらさないことを、心の中で、そして苦い経験から知っています。

私たちは、宗教や伝統を守ることを戦争の口実にすることを拒否します。

私たちは、紛争に巻き込まれた一人ひとりのために、力を尽くして祈ります。

死傷した子どもたち、女性、男性、そして、何が起こったのかわからない恐怖の中で家を出て逃げ惑う人々のために祈ります。私たちはすべての当事者に、民間人を安全に避難させ、必要な援助を提供するための人道的回廊を保証するよう訴えます。

私たちは、ウクライナとロシアの市民のために祈ります。彼らは、自分たちのせいではないにもかかわらず、今後数十年にわたって精神的、物質的に苦しむことになります。暴力は暴力を生みます。暴力的な紛争の後に必然的に生じる恐怖、不安、苦悩から立ち直るには、多くの支援が必要でしょう。

私たちはロシア正教会、ウクライナ教会・宗教団体評議会(UCCRO)、ロシア諸宗教評議会(ICR)の兄弟姉妹、彼らの宗教宗派の信者、そしてこの地域のあらゆる宗教の人々のために祈り、すべての宗教の根本的な目的と本質を思い出し、平和を求めて立ち上がり、声をあげるよう呼びかけます。

私たちは、政治指導者のために祈ります。私たちは、彼らが立ち止まって、人間性の本質と善良さ、そしてこの地球上の一人ひとりの人間の命の尊さを思い起こすことを心から願っています。そして、彼らの指導下にあるすべての人々の生命を守ると誓った義務を思い出し、この無意味な暴力を直ちに停止するようお願いします。

私たちは、この戦争に抗議し、この暴力の即時停止を要求するために立ち上がった世界中のすべての人々のために祈ります。

すべての人の平和と繁栄を目指す組織として、RfPは、この危機に対して非暴力による解決を提唱することが、公正で持続可能な平和に向けた私たち共通の精神的コミットメントの表れであるとの信念を再確認します。

最も弱い人々を支援する信仰共同体として協働する義務があるという、心に深く抱く共通の信念へのコミットメントを継続し、RfP多宗教人道基金は、紛争を逃れて避難した人々を援助する諸宗教イニシアティブ支援のための提案を募集していきます。私たちは、他の宗教的・世俗的な市民社会組織に対しても、戦争によって被害を受けた人々を保護する協力的な行動をサポートするよう呼びかけます。