女性部会主催「いのちに関する学習会」を開催
WCRP日本委員会女性部会は、2026年3月7日(土)、岐部ホール(東京・四ツ谷)において「いのちに関する学習会」を開催し、対面39人、オンライン25人の計64人が参加しました。
女性部会ではこれまで、宗教をもつ女性の視点から「いのち」に関わるさまざまな課題について対話を重ねてきました。 本学習会は、昨年10月に沖縄で実施した宗教別学習会およびフィールドワークでの学びを土台として開催されたものです。
沖縄は、かつて琉球王国として独自の歴史と文化を持ち、日本で唯一地上戦が行われた地域でもあります。戦後は27年間にわたり米軍統治下に置かれ、現在も在日米軍基地の多くが集中するなど、歴史的背景と現在の社会課題が重なり合う地域です。本学習会では、沖縄の歴史や社会の現状について理解を深めるとともに、 現地での学びを共有しながら、私たち一人ひとりがどのように行動につなげていくことができるのかを考える場となりました。
第一部では、女性部会委員と宗教別学習会参加者より沖縄でのフィールドワークの報告が行われました。参加者は沖縄平和記念公園やひめゆりの塔などを訪れ、沖縄戦の記憶に触れるとともに、戦後も続く基地問題や人権課題について学びました。また、沖縄の女性たちや宗教者との対話プログラムを通して、戦争体験や基地問題に向き合いながら平和のために行動を続ける人々の声に耳を傾けました。
第二部では、清泉女子大学地球市民学部の辰巳頼子教授が「フィールドワークで得た学びを行動へとつなげるために」と題して講演を行いました。初めに辰巳教授は、「平和する」という言葉を紹介し、この言葉を通じて、人々が普段から平和な状態をつくるために行う身近な実践や行為に目を向けることができると述べました。そして、「平和する」行為に気付くことは、社会課題について学ぶ際の重要なプロセスである「知る」「感じる」「行動する」というプロセスへとつながると指摘しました。また、文化人類学におけるフィールドワークの特徴として「参与観察」という方法を紹介し、現地の人々の生活の中に身を置き、日常を共にする中で理解を深めていくことの重要性を語りました。
フィールドワークとは単に現地の人にインタビューをして話を聞くことではなく、その土地で人々がどのように暮らし、何を感じながら生きているのかを、自分自身がその場に身を置きながら体験的に学ぶ営みであると指摘しました。また、沖縄の問題を遠く離れた地域の出来事としてではなく、私たち自身の社会や生き方と結びつけて考える視点の重要性にも言及しました。
第三部では、参加者がグループに分かれて対話を行い、それぞれの気づきや今後の行動について意見を交わしました。参加者からは、
「沖縄の歴史や現状について改めて学ぶ必要性を感じた」
「遠くの出来事としてではなく、自分自身の問題として平和について考えていきたい」
といった声が共有されました。
本学習会を通して、沖縄の歴史や現状への理解を深めるとともに、平和を実現するために私たち一人ひとりがどのように行動していくことができるのかを考える機会となりました。女性部会では、今後も対話と学びを通して、いのちと平和について考える場を継続していきます。
