8月30日(土)~31日(日)、立正佼成会法輪閣にて「平和と和解のためのファシリテーター養成セミナー」(第3期第4回目)が開催された。今回は『流れをつくる』をテーマに、アクティビティのプランニングを策定し、実施するための手段・方策を学び、実演発表を行った。
1日目は、松井ケテイWCRP日本委員会理事(清泉女子大学キリスト教文化研究所客員教授)から、分断を和解へ導くアクティビティの立案方法を学び、講義の後グループ討議を行った。感情をつかむことを目的としたプログラムを立案した班はAIを活用し、参加者全員で作った詩を元に歌を作成する工夫を凝らしていた。また、別の班は絵本作成という共同作業を通して、自分が大事にしたい価値観を確認するプログラムを考案。さらに、ある地域に同居している地域住民と、外国人居住者の中で起きる課題に対して、どの様に和解・仲裁をしていくのかを立案した班もあり、多様なプログラムの立案がされた。
夕方には立正佼成会の大聖堂で行われた「イスラエルとパレスチナの平和を願う会」主催によるパイプオルガンの演奏会に参加した。イスラエル国籍のアラブ人で、カトリック・フランシスコ会のエルサレム・聖地特別管区の主席オルガニストである、ヤクーブ・ガザウィ氏が演奏し、参加者はイスラエルとパレスチナの平和を共に願い、音楽や芸術に触れることで人は心を動かされ、行動を起こす力になることを学んだ。
2日目は班ごとに実演発表を行い、和解の教育タスクフォース委員会メンバーからコメントをもらい、他の班からも良い点と建設的な改善点のコメントをもらい議論した。参加した受講生からは「グループ討議ではアイディアを具体的に描き、プログラムも時間割までイメージをもって詳細に考えられたので良い時間だった」などの感想が挙がった。