核兵器のない世界へ
2017年に国連で採択された核兵器禁止条約が、50ヵ国の批准を経て、2021年1月に発効しました。日本をはじめ、各国政府の速やかな条約批准を目指し、核兵器廃絶に取り組む諸機関、諸団体と協働しました。これまでにも、国連軍縮特別総会での演説、国連軍縮会議や核兵器の人道性の問題に関する国際会議に参加し、提言を行いました。被爆者の「ふたたび被爆者をつくらない」という切実な訴えと、過去の戦争に対する宗教者の反省と平和構築に対する責務を心に刻み、祈りと粘り強い対話を通して全面的な核兵器廃絶に向けて行動しています。
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国際ネットワーク
WCRP/RfP国際委員会や、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)、平和首長会議(Mayors for Peace)、科学者によるパグウォッシュ会議、核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)、ヒバクシャ国際署名などと連携しています。
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解決に向けた提言
非人道性にもとづく核兵器廃絶への提言や声明を発表しています。その他、2017年に核兵器禁止条約提言ハンドブック、2013年の核軍縮に関する実践情報ガイドなどがあります。
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学習・セミナー
2018年より日本パグウォッシュ会議と共催で年5回の連続講座を開催しています。その他、核兵器廃絶に向けたシンポジウムを開催し、2020年には核兵器のない世界に向けての宗教者の発信(オンライン)、2016年には核兵器廃絶に向けた国際特別セッション(国連大学)、2015年には科学者と宗教者との対話集会、原爆投下70年シンポジウム(広島市)を開催しました。
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⼈道⽀援
2010年、「ARMS DOWN!共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」を実施し、日本国内で1,000万名の署名を集め、核兵器廃絶を訴えました。2017年から2020年まで、「後世の人びとが生き地獄を体験しないように、生きているうちに何としても核兵器のない世界を実現したい」という想いから、被爆者の方々が始めたヒバクシャ国際署名の活動を日本原水爆被害者団体協議会等と協力して行いました。またピースデポとともに「北東アジア非核兵器地帯構想」の宗教者による署名活動を展開しています。