公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

Heartful Message

こころの扉

コロナ終息にむけての日々の祈

大本本部長・WCRP日本委員会理事 小林龍雄

WCRP日本委員会の皆さまには、紛争・飢餓・貧困・疫病の撲滅、世界平和実現のため、日夜ご尽力されておられますことに深い感謝と敬意を表します。

新型コロナウイルスの感染拡大によって昨年予定されていたWCRP創設50周年記念式典、アジア宗教者平和会議(ACRP)などの記念行事は、本年に延期されておりますが、コロナ禍にあって、様々な活動への影響があり諸先生方も対応に苦慮されていることと存じます。

本年、大本では教祖出口王仁三郎聖師のご聖誕から150年にあたりますとともに、出口紅大本教主(WCRP顧問)には、教主ご就任20周年の佳節をお迎えになられましたが、コロナ禍にありますので、慶祝の祭典は規模を縮小し執行させていただきました。

また、昨年春からほぼ毎週土曜日午後8時より、ネット配信による「新型コロナウイルス終息オンライン一斉祈願」を継続して実施しており、多くの賛同者とオンラインから感染拡大が続いている状況を憂い、一日も早い終息を祈念させていただいております。

東京オリンピック・パラリンピックの開催により、世界中から日本の感染対策に注目が集まり、対策の切り札とも言われているワクチン接種が想定を上回るスピードで進んでいるとの報道がなされている一方で、ワクチン接種についてはそれぞれのお立場があることも事実と思います。既にワクチン接種された方、接種しないと決めた方、職務上または健康面などの理由から、接種せざるを得ない方など、人によって接種をする、しないの判断は尊重されるべきものであると思います。

私たち信仰者は、感染拡大が終息に向かうよう祈りつつ、感染された方のご回復を祈念し、ワクチン接種をされた方も、されない方も“大難を小難に、小難を無難に”と神仏のご加護をいただかれますよう日々お祈りさせていただきたいと思います。

そして、一般には免疫力を高めることが大事であると言われていますので、正しい食事、運動、十分な睡眠を心がけていく必要があり、大本では開教以来、『お土』『お松』『梅干し』などをいただくことで、健康を保つことの大切さが示されております。

今後もWCRPの諸先生方と共に、神仏へのお祈りを通じコロナを祓い清め、日常的には三密回避、社会的距離を取りつつも、心の距離は緊密に、平和へ向けての取り組みに共に邁進させていただきたいと存じます。

(WCRP会報2021年8月号)

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