公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

Heartful Message

こころの扉

祈りをもって繋がりを

妙智會教団事務局長・WCRP日本委員会理事 宮本泰克

このたび、WCRP日本委員会の理事に就任させて頂きました宮本泰克と申します。若輩者がこのような名誉あるお役を頂きましたこと、大変恐縮ではございますが、誠心誠意務めさせて頂きますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
今、世界、そして日本は未曾有の事態になっております。コロナウィルスの感染により、多くの方がお亡くなりになり、未だ収束のめどは立っておりません。また、個々が感染を恐れ、お互いが疑心暗鬼になり、感染の多い地域に住んでいる人への差別が今、世界中で起こっております。
集まることで宗教心を高め、お互いに宗教の意義を再確認してきた私たちにとって、コロナ感染拡大による今の事態は大きな問題であろうかと存じます。感染拡大から半年がたち、飲食店が続々と閉店し、企業はオンラインを利用するなどの働き方改革を余技なくされております。そういった現状で、宗教者はどのような形で会員・信徒の方々との繋がりを確固たるものとしていくのか、諸宗教間対話で重要な人との繋がりがどんどん希薄になっている中、我々宗教者は何が出来るのかが非常に大きな課題となっているのではないでしょうか。
仏教には「因縁」という、様々な原因(因)や条件(縁)が相互に関係しあって、すべてのものが存在しているといった意味の言葉がございます。コロナ感染拡大という「因縁」に対して何が出来るのだろうか、日々考えさせて頂いている次第でございます。
世界は日々技術革新が起き、良くも悪くも多くの新しい事象が生まれております。そういった中でも宗教者の原点である確固たる祈りを崩さずにいることが非常に肝要なのではないでしょうか。
私たちの祈りは、離れていても同じ思いの人同士で繋がっております。宗教者として日々祈り続けていくことがこれほどまでに重要なのだと、こういった事態を通して再確認させて頂きました。
会わなくても、祈りを通じて同じ思いで繋がっていることが、こんなに素晴らしく、ありがたいことだと気付かせて頂きました。
WCRPの活動の原点である諸宗教間対話を通して、世界平和実現に向けて微力ながら皆さまとともに活動させて頂くためにも、世界中の人々と祈りを通じて繋がっていきたいという強い思いを持って、精進努力させて頂きます。

(WCRP会報2020年10月号より)